お家騒動に見る今の日本と経営

会社は誰のものか。もちろん株主のものである。
経営者は株主の為に利益を上げ配当を増やさないといけない。これは義務である。

株主は債権とは違い、元本+αを返してもらうのではなく、経営権と配当を貰う。

今回の経営のお家騒動は失笑だったが、学ぶべきところがある。
経営の考え方だ。時代の変化といってもいい。

大型ショッピングセンターの登場で百貨店が閉店、家族から個人へ消費の流れ、アナログからデジタル、経済スピードの加速化が今の時代だ。

その中で今回の騒動は起きた。

問題点は経営。富裕層の顧客に絞った経営か、その他の大衆も取り込んだ経営のどちらにするか。
昔のブランド戦略(父)vs今のブランド戦略化(娘)といってもいいだろう。

昔のブランド戦略ー富裕層に絞った、伝統を価値と
         する戦略
         顧客は一部の富裕層、王族ブラ
         ンド
         価格が高いた為、大衆は買えな
         かった。

今のブランド戦略ー今は富裕層が増えて皆が買える
         ようになった
         大衆が選んで買うようになりブ
         ランドの差別化が進みブランド
         同士合併しないと生き残れない
         状態に

どちらが正しのかはわからないが、一つ言えるのが株主は今のブランド戦略を選んだということだ。

昔のブランド戦略は顧客が王族、一部の富裕層のみなので商品アイテム数は少なくて済んだ。
今のブランド戦略は顧客が大衆であるから、商品アイテム数を大幅に増やさなければならない。

スピード社会の今、IT業界を見れば分かるように、常に新しいアプリを登場させないと経営不振に陥る。それは我々の嗜好が多様化した為だ。
もちろん反省はいらない。選ぶことはいいことだから。

ただ一つ考えて欲しいのは、モノを大切にしようとする気持ちである。
大切にしようとすることで、父と娘の思いが両方繋がる、そんな気がする。

あなたはこの騒動をどう見たのだろうか。