日本酒で考えるクールジャパンの未来

今回、日本の水・米・製造したものしか日本酒と認めないという。

なぜなのか?

これにはクールジャパンが関係している。

クールジャパンとは?

一言で言えば「日本に観光客を呼び込もう」ということです。

アニメを始め、漫画、伝統文化などを海外に広めて発信元である日本に訪日してもらうのがクールジャパンです。

昔と比べ、日本のあちこちに外国人団体客のバスツアーがあり、訪日人数は増えました。

クールジャパンをどうするか考えます。

今、観光で来る外国人はなぜ日本に来ると思いますか?


①日本へ来たことがないから

②日本の文化を知りたいから

③日本の食を知りたいから


こんなところでしょうか。

あなたは、訪日外国人が選ぶ観光地をご存じですか?

選ばれるのは日本の仏教文化・神道がほとんどです。

外国人は「異文化」を楽しんでいるのです。


訪日外国人が日本の観光スポットに選ぶ1位は伏見稲荷神社です。

他の神社とは一味違います。

伏見稲荷神社は赤い鳥居がたくさん並んだ神社なのです。


ここでポイントです。


伏見稲荷神社は鳥居をたくさん並べました。
 (鳥居をたくさん並べた神社が他にはないと
 いうことは当時は邪道だったと思われます)

・いつ行ってもそこにあります。


このポイントを日本酒で考えましょう。


訪日外国人の皆さんの中には日本酒が好きな人がたくさんいます。

訪日外国人の人達は日本酒の何を見たいのでしょうか。


「日本酒を作っているところ」ではないでしょうか。


あなたもお酒が好きなのであれば思うはずです。


さて、日本酒を作っている蔵元に行きました。

そこで・・・何も見えないのです。


なぜならば、お酒作りの時期からずれていたからです。


これなんです。日本酒の弱点は。


いつもそこに行って見られるものではないんです。

日本酒は基本的には冬なんです。

訪日外国人の長期休日は国によって違うのです。

日本酒に合わせることなどできません。

ではどうするか。


答えがクールジャパンの未来です。

かつて、日本酒は年中作られていました。

しかしながら、夏に作ると雑菌が入る可能性が高いということで、冬に作られるようになりました。

現代、技術の発達により機械で温度調整出来るようになり、年中お酒を作れるようになったのです。

これを四季醸造といいます。

四季醸造をしているところは増えています。

この四季醸造により、いつでも訪日外国人に作り方を見せることが出来るようになりました。


人が集まる所には理由があります。


①見た目で楽しむ

②体験する

③感情を揺さぶられる


これらの特徴あるモノをいかにして見つけ出すか。

いかに引き出すか。

今の日本には各都道府県に数ヵ所しかそういう所がありません。

クールジャパンとして訪日外国人をもっと呼び寄せるために、市区町村までミクロにして人工的に造り上げる。

伏見稲荷神社も、東大寺も、日光東照宮も人工物です。

写真を撮りたくなるようなモノをつくる、私が思うクールジャパンの未来です。