集団的自衛権とギリシャ財政緊縮策の考え方②

今日はギリシャ財政緊縮策です。

ギリシャ財政の問題は借金でしょうか?

考えてみましょう。


ギリシャ以外のユーロ加盟国 からの視点はニュースでよく放送しているのでギリシャからの視点を見てみます。


ギリシャからの視点

①通貨ユーロから離脱はしたくない。

 なぜなら、通貨ユーロから離脱すると破綻して
 しまうから。

②借金は減らしたいが無理に決まっている。

 国民の2割?は年金をもらっている。

 緊縮策なんかやったら国民の指示が得られない
 どころかまた、暴動が起きる。

③私の国が経済破綻したら金融市場が大変なことに
 なりますよ ユーロ 加盟国さん。


チプラス首相の言動を考えるとギリシャの視点がこうではないのかと思わざるを得ないです。

ギリシャ国民の今に至る行動をみるとそうでしょう。

借金が大きければ大きいほどお金を貸した所よりも優位に立つことができます。
なぜなら、ギリシャが破綻して困るのはギリシャよりもギリシャ以外の国の方だからです。

ギリシャはそれを分かっているからこそ、融資に甘えているのです。

身近に置き換えますと・・・

イメージして欲しい。ーーーーーーーーーーーーーー

社長に頼まれ、社長の次男に仕事を教えてきたあなたとあなたの部署の仲間たち。

しかしながら、社長の次男は仕事を遊びに思っており、全く成績を出さない。

しかしながら、社長の次男。

あなたは、新規開拓した顧客を社長の次男に紹介しながら、あなたはあなたのノルマの成績を出そうと奮闘している。

社長の次男に紹介しているために、あなたのノルマ分の仕事ができず、休み返上で働く日もあり家族からは不満の声が挙がっている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

イメージ出来たでしょうか?

あなたは、ユーロ加盟国のドイツの首相といったところでしょうか。

あなたの仲間はユーロ加盟国。

あなたが開拓した、社長の次男のノルマ分はギリシャへの融資のお金。

あなたの家族はドイツ国民です。

さて、あなたは社長から、家族から挟まれています。

サラリーマンの中間管理職の立場です。

あなたは、今後どうしていくか考えてみてください。
(                       )



選択は3つでしょうか。

①社長 ( IMFヨーロッパ中央銀行?)に直談判する。

 賭けになります。「よくぞ言ってくれた」と
 社長が言うか、
 「そこをなんとかするのが君の仕事だろう」と
 言われるか。

 あなたの出世がなくなり、同期の部下(発言を失う)
 として働くかもしれません。

 その逆もあります。

 同じ部署の同僚(ユーロ加盟国)まで巻き込むかも
 しれません。



②辞める。

 辞表を書くだけです。

 同僚に迷惑をかけないために、黙って辞めて
 いきます。

 あなたが辞める(ユーロ加盟国からの脱退)となると
 家族(ドイツ国民)、同僚、あなただから信用して
 くれた得意先(世界各国、投資家)にかなりの迷惑が
 かかります。



③取引先(融資)を今後も紹介(送り)し続ける。

 あなた、そして同僚から紹介し続けるのは大変
 ですが、紹介しながら、次男(ギリシャ)が変わる
 のを期待して根気よく教えていく。


さあ、あなたはどれを選びますか?

それとも、あなたが考え出した第④の解決策でしょうか?

ギリシャ破綻の際はあなたの給料にも必ず響く問題です。

遠い国の問題とは考えずに身近な問題として考えてみてください。