世界遺産登録と地域活性

日本は今、何で稼いでいるのか。
水道、鉄道網、原子力、自動車とたくさんある。
しかしながら、日本の労働環境は良くならない。
社会保障は足りない、税収は下がる、国債に頼らざるを得ないと問題は増える一方である。
日本の労働環境が良くならないのは、今の人たちに欲がないことが挙げられるが、就職は探すが起業を考えたことがないひとが多いのが原因である。
何せ飽食の時代、モノが溢れている時代なので、起業しづらいのもある。
日本はどうするか。
観光から見てみよう。

国の文化財登録などから世界遺産登録となると、観光客が押し寄せる。
休日、連休ともなると観光バスがひっきりなしに来る。
その場所の土産屋は売上UPとなる。
世界遺産登録となると大変喜ばしいのだが、喜んでいるのは土産屋だけだ。もちろん税収が入る都道府県と国もだが。
世界遺産の場所から少し離れると寂れた街並みがそこにはある。
これは何処も同じではないだろうか。
ショッピングセンターが出来てシャッター街となった地域の様に。
これでは、地域民が活性しない。
あなたがもし、市長、知事ならどうするか?
考えてみて欲しい。

私ならば、この観光客にまた来てもらうために少し距離をおいた場所に税収を使い何か造っていく。
それは、自然を活かしたものかもしれない。
街並みなのかもしれない。
建造物かもしれない。
芸術かもしれない。
いずれにしても、造っていく。
人は目からの情報が90%以上占める。
人が集まるところは見た目で判断するところが多い。
世界遺産の大半が見た目だ。
地域活性を目指し各地域が色々なアイデアを出しているが、そのほとんどが、食か自然である。
食は今や、その地域に行かなくても食べられる。
まして、周りに数多くの美味しいものがあるのに、なぜその地域に行かなくてはいけないのか動機がない。
自然は地元の人の目線では綺麗な景色ではあるが、地元以外の人からすれば、そうでもないことが多い。
人を集めるには人工的に造り上げたほうがアイデアを取り入れやすい。
例えば、菜の花列車。
線路沿いに菜の花を植えたものだが、季節感があり美しい。
季節のものなので、行く動機になる。
芝桜のみの庭園も同じ。
街全体が青色、白色で統一されているのも見ごたえがある。
世界中で探してもそこにしかないのが動機だ。
人工的な塔をお金をかけなくても少しのお金で出来ることはたくさんある。
人が集まる場所が近くにたくさんあれば、街全体が活性化する。
世界遺産登録、そして追加登録を目指すのも良いがアイデア一つで多くのお客さんを集められることを考え出すことはいががだろうか。